しかしこれだけの大型施設となると抵抗勢力は1つや2つではすみません。
次はシステムを管理するシステム管理部の連中から色々と言われます。
現状のシステムで何も問題が起きていないのに新しいシステムを導入すると必ず問題が起こるので、できれば今回の商談から降りてほしいとの打診がありました。
システムで環境がよくなることよりも、彼らの仕事はいかに問題を起こさないかが仕事なので気持ちは分かります。
しかし我々も仕事なのでこの連中に納得いただき、協力体制を築けないと導入後のトラブル対応で別の問題が発生することにもなるので、何とか理解いただこうと接触を何度も試みます。
システム管理室の責任者が中々の曲者で何を言っても否定的にとらえ反論してきます。
ここでムキになってこちらも反論すれば相手の思うつぼとなりますので、ひたすら堪え、話を聞くようにします。
まずはこの施設訪問時は必ずシステム管理者へ挨拶訪問しコミュニケーションを取る様にします。
システム管理者を懐柔するまでには至りませんでしたが、ようやく世間話ができるような関係性まで築けるようになりました。
そこで最後のプレゼン機会をいただき、役員連中への最終プレゼンをすることとなります。
決定に大きな力を持っている部署責任者の方へは以前のプレゼンで評価をいただいておりましたので、こちらの方は大丈夫だろうと踏んていました。
すでにこの段階までくるのに、初期訪問から2年近く経過しております。
本社連中からは本当に受注できるか?と何度も言ってきます。
そんなのやってみないと分からないのと、受注できるつもりで仕事するのは営業として当たり前だと思うので、この本社ベッタリマングループからの嫌がらせや嫌味を言われることについてはほぼ無視していました。
役員連中へ最終プレゼンを行ったところ、概ね評価はいただけましたが社長より、良いシステムなのは理解できたが今のシステムで不満があるわけではないので変更する必要はあるのか?と他の役員連中へ聞かれました。
これはまずいなぁ~と思いながら今下手に発言すると揚げ足を取られかねないと思いしばらく様子を伺うこととしました。
すると大きな権限を持っていると言われていた部署責任者の方が席を立ち、中央部分に移動されました。
最後の最後でダメ出しか~と思い、もう一歩の壁が高かったな!と思いを巡らせていると、部署責任者の方から発言がありました。
「今の状態では何も問題無く仕事を進めることができるが、、、今のままで大きな進展は無いと思います。しかし今紹介されたシステムを導入することで新しい取組みに発展し今よりも活気出て、次の展開が開けるのではないでしょうか?、現状維持では衰退していくので次の手を打って行かなくてはいけないと私は思います!!」と発言されました。
私は「???」と頭の中で今何が起こっているのか理解するのに少し時間がかかりました。
思ってもいない発言を受け私が混乱している状態です。
最終的にこの部署責任者の方が話を締めくくられ終了となりました。