Daily life of entrepreneurship and hobbies

投稿者: nonbiri504 (16ページ目 (17ページ中))

大手メーカーからベンチャー企業に転職し、色々な経験を積みました。
一念発起し起業した日常の苦労や良かったことまた趣味について記載してきます。

乗っ取りマン登場#11

旧財閥系から入社したおっさん(乗っ取りマン)は経営企画部門に入り、色々と口出しをしてくるようになります。

*【乗っ取りマンとは将来会社を自分の物にしようとする人物のことである】

副社長と結託し社長の権限を省くような政策をどんどん出してきます。

期が変わり取締役会が開かれ現社長が会長、現副社長が社長へと昇格人事の発表がされ、旧財閥系から入社した乗っ取りマンはちゃっかり取締役へと就任していました。

短期、中長期計画を発表し第二期創業計画を立て今まで現場で働いていた人たちと一度フラットな関係に戻すと言ってきました。

まあその辺りはどうでもよかったので関係ないといった感じで仕事をしておりました。しかし裏では自分たちの思い通りにするため色々と仕掛けをしてきました。

この話の前に、私が以前に大型案件の受注をした時、新聞にも載るような大きな事件があったので記載します。

それは大型案件の入札前ごろだったと思いますが大手外資系メーカーからある一人の人物が出向の形で当社に来ることとなりました。

この人物が色々な関係部署に顔が利くとの触れ込みでしたが、私の直属の上司がこの人物のいていた会社に以前勤めていたため素性を教えていただいていました。中々クセの強い人物だと。。。

この直属上司も大型案件の途中で入社前の条件と違うとの理由で別の外資系メーカーに転職することとなります。

大型案件を大手メーカー窓口として参加することとなったため、大手メーカーから金額について何度も減額要求がきます。しかしカスタマイズ要求も大きい案件のため、減額要求には多少は応じましたがそれ以上については断っていた状況が続きます。

しかも入札後に減額要求をしてくるのでやはり大手は抜け目がありません。

ところがある日大手メーカー担当者から減額ありがとうございます!といったメールが届きます。何のことか分からず確認したところ、外資系メーカーから出向できているおっさんが勝手に値段を下げる交渉をしていたことが発覚します。

すぐに抗議しましたが役員から承認をもらっていると、この出向者が言ってきます。出向で来ているにしろ、会社の利益を下げて喜んでいるのですから困った奴がまた増えたなと。。。

この出向者ですが、バレンタインデーに本社女性から義理チョコ配りでもらったお礼がブランド物のバックを渡していたようで、よくそんなお金があるな~と噂になっていました。

本社従業員も夜飲みに誘われキャバクラとか豪遊し支払いはすべてその出向者が払っていたようです。

資産家のぼっちゃんかと思っていましたが、その矢先本社に警察が聴取しにやってきたと連絡があります。

だいたいどういうことが起こったかわかりますよね!

そうです!!横領です。

この出向者は出向元の外資系メーカーのお金を横領していました。

その金額はざっと40億ちかく。。。

韓国のカジノで全部使ったと証言したようですが、そんなに使えるわけはなく裏に黒幕がいてるな~と。

そんな出向者に大きな権限を与え勝手に減額し会社に損失を与えることについてどういうことか教えてほしいと本社会議の席で発言しましたが、、、

横領について当社に損失はないとの一転張りでした。そういうことを言っているのでは無いのですけどね。。

あいかわらすどうしようもない副社長グループだなと。。。

社内でも調査が始まりこの出向者と食事に行き奢ってもらっていた人たちもペナルティを受けることとなりました。

そのような事件もあり社内の管理が更に厳しくなります。

本社の足引っ張りマン#10

1月4日の稼働立会いを行います。

ほぼ施設からの要望を聞き入れたシステムとなったため、既存システムとは大きく違うカスタマイズされたシステムとなりました。

そのため、稼働日ではデータがきちんと処理されるか、またデータがしっかりと流れるか、を懸念しておりました。案の定稼働日初日はデータが飛ばないことや処理されない状態が頻発しますが、開発も現場にきているため即時対応していきます。このような状態で初日は何とかやり過ごすことができた状況です。

安定稼働とは程遠い状況ですが、1ヵ月常駐し安定稼働となったため、一時撤収としました。

しかしここから本社副社長グループからの攻撃を受けます。本社から送り込まれたオッサンSEには仕事をさせなかったことが今回の稼働に結び付いたことが面白くなかったようで、会議の席で利益が少ないや色々と難癖を言ってきました。

この施設で対応したシステムを会社の基本システムとして売り出すことも決まったのですが、今回の導入では利益が少ないとのことです。

送り込んできた使えないオッサンSEの経費が余分になっていることを伝え、今回の導入にかかった経費を資料として提示しました。

本当にこの副社長グループは会社で何がしたいのか、現場一生懸命働いている人たちの邪魔ばかりして困った連中です。

今回の導入が上手くいったこともあり、別の地域で同様の入札参加の資格を得て落札することができました。

この2件の導入で会社には大きな利益が入りボーナスが期待できると皆大喜びでした。

が・・・副社長グループが落札したシステムについて稼働日に間に合わず、またシステム的にも今後時間を掛けても施設仕様には程遠いとの理由で解約及び損害賠償請求を受けることとなりました。

そのためボーナスは今期出せないとの通知が届きます。

私たちが頑張って売上げを上げた利益が損害賠償請求に充てられたためです。

会社なので全体責任になるのはわかりますが、理解できても納得は出来ない状況です。

損害賠償では会社が上げた利益だけでは支払いきれず、副社長の個人資産から会社へ貸出しといった形で何とか倒産は免れました。

会議では副社長が身銭を切ったとやたら報告されるのですが、そもそも本人の失敗を棚に上げ自分が会社を救った感じを出してくのはどうなのか?と思い流石に一体何がやりたのか教えてくれと発言をしたところ賛同する人達からも色々と意見が出てきました。

副社長のおっさんベッタリマンが大手通信会社から転職し自分が勤めていた会社ではこうやっていたと発言し会議出席者を呆れさせます。

さて、このような状態が続くようであれば会社が危ないのではないか、と会議後に有志だけ集まり打合せを行いました。みなさん前向きに考える人達ばかりで、よくこの会社にこれだけのやり手がそろっているな!と感じます。

とにかく新たに開発したシステムの拡販に力を入れることで打開していこうとなりました。

その後しばらくして副社長グループのおっさんベッタリマンが退社しました。

今回のことだけではなく、他の案件でも口を出し現場をかき乱し問題を起こしていたようです。本当に困ったおっさんでした。大手通信会社に勤めていましたが本当に通用していたのですかね?とみな口々に言っておりました。

やっと変な奴がいなくなったと思っていたところ次は大手旧財閥系の会社から副社長にスカウトされまた癖の強いおっさんが入社してきました。

足を引っ張る本社#9

本社副社長グループから送り込まれてきたSEが今までの経緯を確認せず現地入りし先方の現場担当者と打合せをいきなり行ったようです。

そこで施設の現場担当者が本社SEに対し何だお前はということになり、何も状況確認せずに来たのか?とお怒りで私のところに連絡がきました。

まあ当然ですよね。ちょうど現地へ向かっている途中だったので後2時間ほどで到着することを伝えます。

到着後、支店のSEと打合せを行い本社SE(年寄)は作業部屋に閉じ込めここから出ることは許さないと伝え、現場担当者へ謝罪に向かいました。

小さい会社なのですが抵抗勢力がおり、本件について本社で良く思っていない連中がいることを正直に伝えました。するとそんな会社のシステム採用したことについて後悔されるのかと思いきや、私に向かって大変だね~と言っていただき、そういう連中に負けず無事導入させようと言っていただけました。

この担当者は人格者で業界でも一目置かれている人なのですが、流石だと改めて感じました。

すべてが敵ではなく一所懸命やっていることを社内、社外で見てくれている人たちがいると感じるとやる気がでてきます。

現地SEと開発で綿密な打合せを行い、導入に向け開発その他調整を続けます。

2カ月ほど現地滞在し1月1日にシステム切換え作業となります。

12月31日の夜中から1日になる日付で切換えを行い現場でテスト作業を行います。なんとか無事に切換え作業が完了し稼働することができました。

しかし本番は1月4日の仕事始めの時となります。

あくまでもテストデータで上手くいっているだけで本番ではどうなのか?

地方での導入だったため、当時はコンビニも少なく近隣にあるコンビニも夜11時には閉店となります。

ここで他社もシステム導入している会社がいているため、このコンビニ弁当、食材を取り合いになります。12月31日に閉店前に少し時間ができたのでみんなの食事を買いに出かけましたが、ラムネが1つ残っているだけでした。

もう絶望です!!

宿泊しているホテルに戻りホテルにある自販機に焼きおにぎりが売っていたのでこちらをすべて購入し現場へ戻ります。

また悪いことは重なるものでその日は雪が降り大雪のため現場についたころには暖かかった焼きおにぎりが冷たくなり、みんなに配っても落胆の色が隠せません。これはもう少し事前に食事を手配するべきだったと反省です。

年末年越し世間は賑やかに過ごし、私の友達も年越しに集まり賑わっている写真を送り付けてきます。

私も負けずに雪まみれになった焼きおにぎりの写真を送り付けます。

そんなじゃれあいをしているうちに年が明け切換え作業を行った年末年始でした。

大型案件・敵は社内#8

副社長ベッタリマンと同行し施設の導入責任者と面談することとなりました。

西の方で初の大型案件となるため、会社としても導入し実績の積み上げを行いたいとの思惑もあり、ベッタリマンも説得する方向で話をするようです。

しかし施設責任者は万が一当社が別の施設で落札した大型案件で導入できず損害賠償を請求された場合倒産することもありえるのでは、、、と言われます。

そのような冒険するようなことはできないと言われます。

当社としては問題無いことを伝えますが(当たり前ですね)納得はしてくれないまま交渉は終了となりました。

ベッタリマンが本社でどのような報告するかはわかりませんが、ベッタリマンが本社へ戻るのを見届けてから、私はそのまま現場に残り施設の現場担当者と面談することとしました。

そこで現場担当者からの案で大手システム会社を導入窓口として当社はその下請けのような形で導入すれば何かあった場合でもその大手システム会社が責任を取る形となるので施設責任者も納得するのではないか、との案です。

早速現場担当者より大手システム会社へ連絡を入れていただき担当者と面談することとなりました。担当者も最初は渋い顔をしていましたが中々この施設へ入り込めるチャンスが無かったので前向きに検討すると言っていただきその日は終了となりました。

後日大手システム会社から今回の協業について受け入れると連絡がありました。

本社ベッタリマンに今回の途中経過については説明せず、話がまとまった段階で報告を上げました。

ベッタリマンも本件については社長から絶対に失注するようなことは無いようにときつく言われていたようで、途中経過報告が無いことは少しイラついていたようですが、すぐに副社長、社長へ報告を上げるとご機嫌で電話を切りました。

しかしそうは上手く事は運びません。今度は副社長グループが私が落札した案件の導入に向けて副社長配下の人たちを送り込むと言ってきました。

今までの経緯も分からずに入ってくると現場の人たちと揉めるだろうなーと思いましたが断り切れず受け入れることとしました。

この受け入れたことが私の予想していたように現場の人たちからクレームが私のところへきます。

製品が存在しないのに落札?#7

副社長グループが落札したシステムは当社ではまだ知識も無く、もちろん作ったこともないシステムなこともあり、私が落札した施設から呼び出しがありました。

いやな予感を抱えながら指定された日時に訪問します。

早速事務部へ来てほしいとのことで訪問すると、ただならぬ雰囲気です。

早速ですが先日御社が東北地方で落札したシステムの件で話があります、との出だし。

来たか!と思い、できるだけ顔の表情に気を付け聞きます。

今回落札したシステムですが、納入実績はありますか?今までこのようなシステムを作った実績は?と矢継ぎ早に聞かれます。

納入実績も無ければ作成実績も無いことを伝え、新たに社内でプロジェクトを発足し対応していく予定です!と伝えたところ。。。

こんな大型システムをよく実績も無いのに入札に参加しましたね、と。。。実績が無ければ絶対に失敗する!と言われます。

そのため本施設に納入予定のシステムにも弊害があると思われるので落札を辞退してほしいとのことです。

そうきたか。。と思い、持ち帰り後日返答することとしました。

本社へ報告を上げると副社長ベッタリマン数人からそっちの案件が元々仕様に合って無かったのではないか?と訳の分からないことを言ってきます。

当社にある製品の仕様を出し落札したのに仕様に合って無いとはどういうことですか?と聞き返すと、そもそもそんな入札することが悪いとか言い出すやつまで出てきました。

さすがに社長が出てきて、お前らいったい何を言っているんだ!とかなり強い口調で言ってくれました。

私が落札した施設への説明に本社より副社長ベッタリマンが同行し説明に行くこととなりました。

#8へつづく

激務のため、過労で透析??#6

体調が悪く休んだ方が良いことは分かっていたのですが、代わりに対応してくれる人がいないため、休んでも連絡が来るので気持ちが休まらず結局出社したほうが早いとの考えになり無理に仕事を進めていました。

流石に39度近くの熱が続くと意識も朦朧とし診てもらったところ腎盂炎との診断でした。強制的に休みを取り携帯もオフにして2~3日療養しました。

売上げが上がるにつれ社内の問題も出てくるようになり、現場に向いて仕事をするグループと副社長に気に入られようと動くグループに分かれていきました。

会社あるあるですね。

現場を大事にするグループは大型案件を何件も受注してきて会社の利益に大きく貢献していました。

副社長に気に入られようとするグループ(いわゆるイエスマン)は社内システムの構築に力を入れていきます。この副社長グループが導入した社内システムは現場の動きとはかけ離れたシステムを採用し同じような項目の入力が何度もしなければいけなく、しかも別々の会社のシステムを導入したため、連携が取れないため、同じような入力を何度も行うこととなりました。

これはさすがに社内で問題となりシステム入力のために何時間もかかることから社長も激怒し副社長は自分は知らないといった態度を取ります。

結局副社長についていっていた人たちが責任を取ることとなり降格、及び減給となりました。

しかし副社長グループ連中はこれでは終わりません。副社長からとりあえず責任は取れと言われていたようですが、すぐ元のポジションに戻すと言われていたようです。

現場グループは大型案件の受注をしているのでそれどころではなく、開発連中と毎日喧々諤々と打合せを行っています。

導入時期に間に合わないといった案件も出てきて、副社長グループがここぞとばかりに会議で詰めてきます。どうやってシステムを完成させ現場から検収をもらえるかを考えるのではなく、なぜこのような案件を受注したのか?と言って詰めてきます。これはいくら話をしても根本の考えが違うため落としどころが見つからない会議となりました。

副社長グループはコストをできるだけ掛けずに大型案件もしくは案件を取るといった考えで現場グループは多少無理をしてでも受注し新たに開発を入れることで会社独自の優位性を作っているといった考えです。

システムは常に進化していなければ舞台から脱落することはどこの世界でも同じなのでコストを掛けず都合よく受注できる案件などほぼ皆無に等しいのではないと思います。

副社長グループは実績は上げりませんが、現場グループも新たに開発する案件が多く思うような利益が上がらない状況が続きます。

#7へ続く

協業先(販売会社)との関係性#5

さて、このガラの悪い社長の会社と協業したところ、地元では中々顔が広く紹介案件をいただき導入サイトが広がりました。

またデメリットとして癖の強い会社のため、敵も多く営業秋ではまったく話もきいてくれない施設もありました。

他の販社と話をしていると必ず割り込んできて商談をぐちゃぐちゃにしてしまいます。同業他社からは劇薬に手をつけたね、と言われる次第です。

当面はこの地域に関してはこの販社で進め他の地域へ営業を掛けていきます。

少しずつですが、会社の知名度も上がり痒いところに手が届くシステムを開発している会社だと評判が立ちました。しかし悪い評判も立ち対応は早いがシステムの不具合も多いとの評判も出回ります。表裏一体ですね。

ただ障害が発生してもエンジニアにすぐに対応していたこともあり、大手メーカー及び外資メーカーから当社に対しネガティブキャンペーンが展開されました。

特に日本の大手メーカーがありもしないことを営業先に伝えて回っていることがわかりました。例えば手形で不渡りを出しているとか(手形は発行していない)ボーナスが出なかった等(少ないですが出ていました)このようなことを言って回りこの会社危ないですよ~と営業トークで全国展開しています(全国に支店がある大手会社なので)。

この展開は想像を超えていたので結構対処に苦労しました。問題無いことを証明することが難しいからです。(痴漢を疑われ、していない証明は難しいですよね)

外資メーカーは分かり易く、買収案をもってくるか協業案を持ってきます。

日本の大手メーカーは入札案件になると入札する施設から半径10km以内に営業所があることや、導入施設が500件以上あること等と仕様書案を施設へ提示してきます。大手の論理ですね。

俯瞰的にみれば面白い現象です。これはシステム、商品では負けるけど会社規模では負けませんよ、と言ってきてるようなものです。

このような会社と戦うには知恵を絞りだし、行動していくしかないと考えました。私の管轄する事務所では営業も増員し現場回りを徹底的に行うことをしていきました。

やはり現場を大事にしていると味方がどんどん増えてきます。

大手会社のファンである施設や担当者からの嫌がらせを受けながら地道に営業活動を続けていきます。

その成果がどんどん出始め導入施設が増えていきます。今ではブラック企業といわれるような働き方をしていました。

特に苦痛ではなく何か達成感が味わえる感じがとても楽しく、また年末年始も何年も休めなくなる状況してたが、休める時はとても休日を大事に過ごすようになります。

このような仕事になると世間が休日の時にシステムの導入、切換え作業を行うため、友人達と一緒に遊ぶ機会が極端になくなりました。

そのため、1人で遊べることを考え、サーフィンや大型バイクの免許を取りに行きますます友人との関係薄れていくことになりました。

しかし体は正直でずっと微熱が続いていたのですが、39度の熱が出始め診てもらうと過労で腎盂炎になっていると診断を受けます。このままでは透析が必要と言われたので夜中まで働くのは控えるようにしました。

#6へ続く

営業先でトラブル#4

担当者(Bさんとします)の方が本部へ戻り挨拶訪問したところ現在のシステムが残予算で導入したシステムのため、かなり機能が絞られた仕様となっていたようです。

現システムではバージョンアップでは対応できず、必要な機能を備えたシステムにするには新たに購入しなければならないとメーカー営業から言われたようです。

そうであれば他社も含めプレゼンを行い決めれば良いと社内で提案していただき当社も参加することができるようになりました。

入札仕様を決める段階でBさんの要望がなかり詰め込まれたため、入札できるメーカーがかなり絞られました。当社でもこの仕様は満たれておらず、新たに開発が必要となります。本社開発と掛け合い開発可能との返答をいただき入札条件を満たし無事落札ができました。規模にして一億ちょっとの案件となります。

新たに開発する部分も多くあり、昼夜とはず作業にかかります。

稼働日では当初思っていたところまで開発が進まず、稼働日の延期となります。まずいことになったと思いつつBさんへ説明を行い上司の方へも説明を行いました。稼働の延期について了承いただき、開発を進めます。

稼働日が近づき不眠不休で対応し何とか稼働日に間に合わせることができました。

担当者Bさんも満足はしてくれましたが、ここはスタートでゴールではないと言われます。これは引き続きカスタマイズの要求があるよということでした。

実は入札前にもひと悶着がありまして地元の販社が当社のシステムの入札に参加させろとしつこく言ってきました。今回の入札は販社はどこも通さないと伝えたところ、販社の社長に待ち伏せされかなりの勢いで脅されました。

ただ私も関西に住んでいたため、このような方とはしょっちゅう(かなり昔の話です、最近はこんな方いませんよ)、見てきましたので関西の人たちに比べるとやや迫力が欠けるな~と思いながら聞き協業は無理です!と言って帰ったことがあります。しかしこの販社の社長が入札予定の会社に泣きつき、Bさんよりこの販社を通じて入札してくれないか、と打診があったためしかたなくこの販社を通じ入札しました。もちろん販社より入札金額については事前に教えていただきました。

入札後この販社の社長に呼出され、社長からの忠告を聞き入れなかったのは君が初めてだと言われ(良いことなのか、悪いことなのかわかりませんが)、今後も長い付き合いとしてほしいとのことでした。

別に反社ではないので筋さえ通してビジネスができるのであれば当社もこの地域での拡販ができるようになるので大歓迎です。

#5へ続く

起業までの道のり#3

本社へ顧客より今までの対応を評価いただき、次の提案ができることを報告しました。

すると前任で逃げ回っていた担当者が自分が提案に行くと言い出します。

この担当者(Aとします)はとにかく社長と副社長(副社長が採用した人物)に気に入られようと必死で社内営業をしておりますが、残念なことに(私にとって)商品の知識は現時点では高いため、しぶしぶ了承することにしました。

Aが張り切って現地訪問するので同行しデモ、プレゼンの準備に取掛ったところ、現地担当者から何しに来たの?とAに向かって言いました。

これはまずい雰囲気になるなと思い、今までの件についてもお詫びと新製品について説明のため同行をお願いしました、と伝えたところ、あっそうと言われ奥に行かれました。

まずいな~と思っていたら担当者の方から呼ばれ、あんな感じで良かった?と言われ私が苦労していたのを見かねてわざと言ってくれたようです。

その後、プレゼン、デモについてはちゃんと聞くよと言っていただけました。

追加で提案したシステムを気にっていただき見積り依頼をいただけました。

Aが本社でどのような報告をするかは目に見えていますが、まずは売上げを上げることが先決です。

社内営業はAに任せスピードが大切なので見積りと提案資料を提出します。

入札方式を取るとのことで似たようなシステム会社と競合入札となり仕様面も含め無事落札となりました。

しかし導入に向けたスケジュール調整のため、訪問すると担当者の方が異動になると聞かされます。

担当者の本部へ異動となり、せっかくシステム導入まで動いていただいたのに残念でなりません。

でも考え方を変えて担当者が本部へ異動となるのであれば本部へ営業をすれば良いのではないか、と思い担当者の方へ異動されたら挨拶訪問させていただいてよろしいですか?と尋ねたところ、ぜひ顔を出してくださいと言っていただけました。

やはり人間関係をおろそかにせず、しっかりと対応していれば良いこともありますね。

その後、担当者の方が本部へ異動され思ってもいない大型商談に参加できることになります。

#4へ続く。

起業までの道のり#2

#1からの続きです。

社長に告げ口のような形ではありましたが、社長も本件については注視していたとのことで、報告が上がってこないのでこちらから連絡しようと思っていたところだと言われます。

報告は何度もあげていることを伝え、既に提出していた報告書を再提出し今までの経緯について確認をいただきます。

社長からは会社として全面的にバックアップするとの約束をとりつけました。

本社のバックアップ体制は整いましたので、顧客の元へ毎週船に乗り通い続けます。

同行してくれているエンジニアには、もう毎週こなくていいよと言われるまで通い続けようと伝えました。

そして毎週通い続け現場担当者と密に打合せを行い、その場で開発へ連絡し改善点を伝えます。修正したプログラムを送付され、インストールし現場担当者に確認いただくことを続けました。徐々に担当者とも普通に会話ができる関係にまでなり冗談も言える関係性を築くところまできました。

担当者からは自身のアイデアがシステムに反映されるため、もう来なくていいよと、言われるようになるまでと言っていたのですが、担当者の意見がシステムに反映されるためかなりご機嫌な状況となり次いつ来るの?と逆効果となる状況になりました。私の思惑とは違いましたが関係性は改善され良い状況にはなれたので良しとしました。

運よく本社開発に転職してきた業界では有名なプログラマーがいたことも対応できた要因の1つです。なぜこの小さな会社に入社してきたのかはわかりませんが非常に心強い味方ができ助かりました。担当者からの要望を全て対応していただき、それ以上のシステムを提供もすることが出来ました。

半年ほど通い続けようやく担当者より、もうこちらから連絡がなければ来なくていいよ!と言っていただけました。

しかし営業としてはかなり経費も使ったことから、欲が出て追加のシステム提案をさせてほしいと伝えたところ、いいよ!と思ってもいない返答をいただけます。

#3へ続きます。

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