結局外資系メーカーより当初いただいていた見積りよりも下がった金額で提示をいただけたため、予定通りの入札で進めることとしました。

色々ありましたが無事落札できました。

部署責任者へ挨拶へ行くと笑いながら、これだけ色んな問題が起きた入札は初めてだと言われ、これからよろしくと言っていただけました。

本社会議へ参加し大型案件の受注報告と少しぐらい嫌味を言ってもいいだろうと思い、「一番の敵は社内にいましたね!」と報告すると会長、社長とも苦笑いしておりました。

導入スケジュールを作成し本社からの支援も受け作業に入ります。

導入作業も順調に進み稼働日近づいてきました。

この施設で役員の中に非常に気難しい方がおられ、みなさんこの役員との打合せ時には苦労されており、少しでも手際が悪いと怒鳴られるシーンをよく見てきました。(今ではハラスメントで問題になりそうですが、当時はまだそこまでではなかったです)

毎朝この役員と社員のMTGがあり今回当社で採用されたシステムを使用するので操作説明にきてほしいと連絡があります。

誰に行ってもらおうか考えていましたがここで問題になると後々響きそうなので私が行くこととします。

社員の方も操作ミスをすると怒られるとの思いが強いため、必死に覚えようと質問してきます。マニュアルと簡易マニュアルを作成し渡していたのですが、皆さん熟読しておられ、そんな機能あった?と思うような質問も出てきます。

いつも行っている内容を聞き、操作の流れを伝えます。

現場の方から明日の朝MTGに立会いで一緒にいてほしいと依頼を受けたので同席することとしました。

翌日朝のMTGに参加するため、いつもより早く7時過ぎに現場入りし、システムの動きを確認します。

システムの動きに問題が無さそうなので開始時間まで待機しているとい役員の方が入って来られ、挨拶をします。すると何で居てるの?と言われ、システムが新しくなるので立会いで来ましたと伝えます。

朝の定例MTGが始まると順調に各自発表を行い進んでいきます。

そこで役員の方が今の画面を分けて見せてくれと言って来られ社員の方が操作ミスをします。これはヤバいと思いすぐに私から「その操作ではなくこの操作をしてください」と伝えたところ役員の方が思っていた画面に切り替わったようで何事もなく朝の定例MTGは終了しました。

後で操作をしていた社員の方からお礼を言われ、よくあの役員の言ったことがわかりましたね!と言って来られ、何となくです!と言うと笑っておられました。

初日稼働は問題無く終わることができました。

検収も無事完了し、順調に稼働していたところ、突如システムダウンの連絡が入ります。仮想化、冗長構成の仕様でしたがシステムダウンが起こり運用に支障がでました。

仮想ソフトに障害があったようでソフト会社に連絡を入れますが外国の会社の関係で中々返答がありません。しかも色々な手順を踏まなければ質問もできない状況です。

おとなしかったシステム室が息を吹き返し、改善資料の提出を求めてきます。

出しても出しても次々と資料の提出を求めてきます。

こちら側の問題なので何とも言えないところですが、他の施設では発生しない障害が起こり困った状況が続きます。