この大型案件は外資系メーカーが採用されており、この会社と競合し受注することとなります。
やはり大手施設となると当社のような中小企業よりはブランド名のある会社の方が施設上層部も納得しやすいと現場から言われましたが、やれるだけやってみようとのことで、商談を進めて行きます。
まずは現在仲介している業者へ挨拶へ伺いますが「あっそう、頑張ってね」といった感じで相手にしてれそうもありません。
しかも中々偉そうに色々と言われます。
中小企業あるあるですね!、最近はこのような扱いが少なくなってきたので少し新鮮が感じがします。この地域ではまだまだ知名度が低いということです。
このような扱いにめげず、地道に現場訪問し営業活動を続けていきます。
現場担当者からかなり高い評価をいただける状況となり全体会議へプレゼンをする機会を頂けるようになりました。
ここまでくると外資系メーカーも余裕をかましている状況では無くなってきたと判断し、どのような反撃に出るのかと警戒していたら当社の本社ベッタリマンへこの施設への営業は控えてほしいと連絡を入れたようです。
ベッタリマンから連絡がありこの外資系と「協業できないか?」と言ってきました。最初何を言っているのか解りませんでしたが、この外資系メーカーとベッタリマンは情報交換を良くしており嫌われたくないとの思いがあったようです。
意味がわからず本社会議でこの外資系メーカーと協業しろと言われてたがこの件については役員も同じ考えなのか?と確認しました。
すると役員連中から何の話だ!と言われ外資系メーカーと協業しろとの指示がきたがそれで良いのかと再度確認すると、そんなこと何でする必要があるのか?と逆に言われる始末です。
ベッタリマンはオロオロしそのようなことは言っていないと反論してきます。
言った言わないで議論しても時間の無駄なので、その点が確認できれば問題無いと伝えこの話は終わりとしました。
しかしドラマや漫画ではこのような人が存在しますが実際に目の前にそのような人物がいると滑稽です。
気を取り直し営業をどんどん仕掛けていきます。
すると以前に訪問した仲介業者から連絡があり話がしたいと言ってきました。
この仲介業者へ訪問し話をすると、担当者よりここまでやれる会社だとは思わなかったと言われます。
ぜひ当社を間に入れてほしいと言ってきます。
すぐにお願いします!と言うのも癪に障るので、持ち帰り検討しますと言い退席しました。
やはり大規模施設となると一筋縄ではいきません。
この施設の上層部が外資系メーカーと色々とシステムを開発しておりすべてのシステムを入れ替えることは難しいのは無いかと現場担当者から言われました。
我々としてもメインのシステムが採用になれば大成功なのと他のサブシステムまで採用となるとエンジニアがサポートしきれないと判断しすべてのシステムを提案するつもりは無いと伝えます。
最初からこの外資系メーカーと協業体制でやると足元を見られいいように操られることもあるため、最終的にこのような形で落ち着いたことで良かったと感じました。
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