この日本大手メーカーは今まで汚い手でいつも競合しておりましたが、この施設に関しては当社が施設関係者との信頼関係を長年築いてきましたので、いつもの手は使えないと判断したようです。

そうは言っても「あの会社は・・・」みたいなことを言っていたようで施設関係者からお咎めがあり、製品力で営業することに切り替えたようです。

大手メーカーも当社システムを研究開発し、ほぼ近い機能を備えたシステムにバージョンアップしておりました。

そうなると機能面で大差なく企業力で強いのは大手企業となりますので、我々もかなり苦境な立場へ追いやられます。

システムなので保守も含めた提案となり保守費用を含めた入札となり、なんとか無事落札することができました。

しかし今回は全体を見る余裕がなかったため、ちょっとしたサブシステムについてこの大手メーカーが採用されておりました。大手メーカーにしてみればこの導入するシステムを皮切りに全体を取りに行く戦略なのだと後で気づきます。

当社がよくやる戦略でまず小さなシステムを採用していただき、その後の対応で評価をいただき次の入替え時期に全体を取るといったやり方をやられた形です。

やはり守る側の立場よりも責める立場の方が大胆に行動できるので有利に働きます。

当社も攻めには強いのですが、守りになると極端に弱くなります。これはサポート体制の対応にもつながります。

障害が少なくサポートがしっかりしているこの大手メーカーがダントツに強い部分となります。

当社社長の気まぐれで優秀な社員ほど去っていく状況のため、サポート対応、新機能の開発が後手に回ることが増えていきます。

サポートの対応が悪いと営業にクレームが来るため、営業も謝罪訪問を繰返すこととなり新規営業がおろそかになる分、売上げも減っていく状況となりました。

こうなると悪い循環が起き、営業とエンジニアの関係が悪くなっていきます。

エンジニアの対応が悪くなったことは私も理解していましたが一概に攻めるのでは解決になりません。

営業部隊と打合せを行い当面は営業も隙間時間に既存施設へのフォロー営業に回ることにしました。

そうすると今まで施設側からエンジニアに対しての強い当たりが少なくなり、少しずつですが状況は改善していきました。

他の支店でも同様のことが起こっており、このような形で改善傾向にあると私から発信し他支店も改善向かっていきます。

そのような中で突如ベッタリマングループのオカタイマンが退社することとなりました。

この件については何の説明も無く、いきなりどうしたの?といった感じです。

まあ想像できるのは、また何かやらかしたな!といったところでしょうか。

そうするとまた都銀から天下り経理マンの登場です。

自分の会社で育てないのか?といった思いがありましたが、また天下りマンが総務、経理全体を仕切ることとなります。

この天下りマンも癖が強く各社社員の行動を監視するような仕組みを作っていきます。

まずは車にGPS、車速装置も付けどのぐらいのスピードで走り何処に何時に行っているのかすべて監視されるようになりました。

また本社では会議室から各部署にカメラを設置し社員がサボっていないか監視する仕組みも作ります。