全体プレゼンが終わり各部署で再プレゼンを行うこととなります。
各部署ではそれぞれの使い方をしており、今まで行っていたことができることは当たり前でそれ以上のポイントを稼がないといけません。
プレゼン前に各部署の仕様を確認し、システム設定を行い各部署でプレゼンを行いました。
ほぼ順調に行え評価をいただけましたが、大きな権限を持っている部署については、かなり凝った仕様で使っており、当社でも新たな開発が必要であることが判明します。
この部署へのプレゼン日程が迫ってくるのですが当然開発は間に合わないため、どのように現状のシステムで評価が得られるか色々と策を練ります。
プレゼン当日、今できる内容でプレゼンを行い不足部分は現在開発中といった内容で行うこととしました。
会場を見ると後方端の方に見たことがある人物がいます。よく見ると現在採用されている外資系メーカーの営業がいるではありませんか!!!
これはこの部署の責任者が呼んだのだと思い、下手に事を荒立てても会場の雰囲気が悪くなると思い、別の案を急遽考え実行することとしました。
プレゼンが始まり、まず司会者としてこの部署の責任者が話をします。
その内容が今できていることは当然できて当たり前でそれ以上のシステムの提案でなければ意味がないと、先制攻撃を受けるところからスタートです。
やられたなぁ!と思いながらも急遽変更したプランで進めます。
挨拶後に今日は特別ゲストに○○会社の営業の方もお見えになられているので張り切ってやらせていただきます!!というと会場内が少し騒めき後方に皆さん目を向けます。
するとこの部署責任者の方が自分が招待したと言い、退席してもらった方がよいですか?と聞かれたので、本来であればルール違反ですが、同席いただいて結構です!と伝えます。
今回のプレゼンに少し自信があり、この外資系メーカーでは到底できないであろう仕様を盛り込んだプレゼンを行うようにしたため、逆にこの仕様が満たせるか確認するためにもOKとしました。
まずは現在当社にある仕様を説明し次に現在開発中の部分について説明を行います。すると部署責任者の方がいつ頃開発が終了するのか?聞いてきます。
3カ月以内に完了し、この仕組みが出来上がると更にこの仕組みが適用され、より部署内でも活用が便利になり、本来の仕事に集中することがきるようになると説明します。
部署責任者の方が、この競合メーカー営業に同じようなことはできるか?と尋ねます。
本国に確認しなければ何とも言えませんが、対応可能としてもリリースには1年以上かかると思います、と説明されます。
あえて同席させたのは、現状無いものをどれぐらいの期間で対応が可能かをわかっていただくためにOKとしました。
会場内からも今後新たに仕様の追加が出た場合の対応は?との質問があり、内容によるが現在と同じ期間でリリースすると説明すると、部署責任者の方もそうであれば、この会社(当社)を真剣に検討するべきだ!!と言いプレゼンは終了となりました。
終了後、部署責任者の方が来られ本当に対応できるのか?と聞いてきます。
今まで導入した施設でも同様の対応をしており確認いただいて結構です!と伝えると、今日のプレゼン内容が実現できるのであればこの部署としても前向きに進めたいと言っていただくことができました。
私が当初描いていた結果よりも大きな成果が出すことができ、良い仕事ができたと自己満足し、夜はこの地元の小料理屋に行き美味しくお酒を吞むことができました。
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